× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 小説を読むには右下の『小説を読む』をクリックw 殺伐とした部屋に、大きな爆発音が響く 数回にわたって響く轟音に合わせ、薄暗い部屋に閃光も同時に走る 大きな音と閃光が、部屋に蔓延る闇を退けているようにも見える光景。 一瞬の静寂の後、キンという薬莢の小さい金属音が部屋中に響く その部屋の中には、一つの人影があった 華奢な身体ながらも、前に突き出した両手に握られた銃は、しっかりと構えられている。 銃口からは、まだ微量な煙が流れていた。 ―――撃った弾は14発… 彼女の目の先のマンターゲットには、中央に大きく一つ、穴が空いていた 『14発命中、精度89パーセント』 部屋に機械的な口調のアナウンスが響く。 それは今、彼女が撃った銃の腕前の成果を表していた。 「…なかなか、様になってきたな」 彼女の後ろから、しゃがれた声が発せられた。 見ると、白髪を生やした老人が、杖をついて立っている 彼女にとってこの老人は、血は繋がっていないものの、娘として、そしてデビルハンターとしてここまで育ててもらった人物でもある 「お爺様……」 純麗はそう言うと、銃を下ろし、腰の位置にある台にそっと置いた 「儂には、未だに分からぬ。何故お前は、その歳で銃を握る」 純麗の手に不釣り合いなグリップの銃を見ながら、純麗に『お爺様』と呼ばれた老人はそう呟いた。 「私は『アイツ』を殺す。その時のために鍛えておかなくては…」 純麗は、慣れた手つきで銃の弾倉を新しい弾倉へと取り替える その間に、純麗が穴を開けたマンターゲットが新しいものへと変えられていた 「『奴』を倒したところで、お主の兄は戻ってこぬ」 淡々とした口調のまま、その老人は純麗に言い放った 「悪魔を相手にする職業で、一番危険なことは、私情に囚われることだぞ。」 「………分かってる」 純麗はそう言い返し、握っている銃を、祈りを込めるかのように額のこめかみに当てた。 そんな純麗をよそに、老人は話を続けた 「いいや、分かっておらん。そんな事では、いつかお前も兄のように…」 「私は兄貴とは違う!!!」 純麗は老人の話を遮りそう言い放つと、同時に目の前のマンターゲットに向かって銃を3発撃ち放った。 『命中3発。精度46パーセント』 さっきと同じ機械的な口調で、銃声の余韻が響く部屋にアナウンスが流れる。 一瞬の静寂の中、老人がふぅと軽い溜息をついた 純麗は純麗で、シャツの上から愛用の革ジャケットを着て、銃をジーパンに付いているホルスターに収めた。 紅と銀、2つで1つの銃である、双龍銃を… 「今回の依頼…」 サバイバルナイフ、予備マガジン、野戦食等を専用のウエストポーチに収めながら、その様子を見守る老人に純麗は話し始めた。 「千狸の長………、悪魔からの依頼だから」 その言葉を聞き、今まで虚ろだった老人の目が、一気に見開いた 「驚いた?そりゃそうよね……」 その反応を予想していたかのように、老人の方を見もせずに、純麗は続けた。 「デビルハンターは、悪魔を狩るのが仕事。悪魔から依頼を受けるなんて、あってはいけないものね」 「……お前は、本当にっ………!」 怒りを抑えるような口調になった老人の言葉に、装備を調えながら、純麗は軽く鼻で笑った 「私の依頼は、私が決める。たとえそれが職業に反することでもね」 そう言い放ち、純麗は老人の傍を素通りし、部屋を出て行った。 「お前の行く先は……破滅しかない……」 一人残された老人は、握っている杖を強く握りしめ、そう呟いた。 PR ![]()
純麗・・だっけか
こいつの持っている銃ってもしかして。。。
それとも型が同じなだけか?
おおっw
気付いたかw
そう、純麗の双龍銃は、ケンが使う退魔銃『デヴィルエンジェル』なのだ 正確にはそれを真似て作られたものなんだけれども、魔力を込められているから、退魔能力は本物に引けをとらない 深読みする人はもう分かったかもしれないけれど、純麗が言う『尊敬する伯父』っていうのは、「ダークバスター」の主人公、ケンその人なのです いつか伯父のようになりたい、そう願っている純麗は、願かけみたいな感覚で、銃も同じものを使っているんです
確かにこのシチュエーション・・懐かしい・・
この小説のシチュエーションはひょっとして
ポリスノーツの?
ありましたかね?
私があんまり進んでないからその部分を見てないだけかもしれませんが、この小説にはポリノから引用した部分はありませんですw
雰囲気としては、私はシティーハンターの地下射撃訓練所をイメージした場所で、アナウンスは、『デビルハンターは職業として認められているので、施設が充実している』というのを見せたかったのです。
早とちりでしたw
あ、これはすいません。私の早とちりでしたw
『マンターゲット』とか「精度何%』とか ポリスノーツの射撃訓練所っぽいなぁ・・と思ったもんですから・・ ![]() |
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